循環経済新聞
令和2年2月21日
「4月から埼玉支店を開業」
「廃タイヤリユースを本格始動」
NKリサイクル
NKリサイクル(本社・東京都瑞穂町、小橋克史社長、℡042・557・7558)は今年4月から、埼玉県入間市で埼玉支店の運営を開始する。操業を予定している約700坪の敷地ではリユースタイヤの受け入れ・販売を専門に取り扱い、初年度の売り上げは3000万円を狙う。本社と程近い距離に位置するため、自社トラックの駐車場としての活用も見込める。
埼玉支店は東京都と埼玉県を結ぶ飯能街道に面しており、顧客や自社のドライバーが運転する大型車が入りやすい立地となっている。指定可燃物取扱所(タイヤ)としての届出も済んでおり、約60㌧のタイヤを保管できる。
土地の追加取得も検討しており、実現すれば約800坪の敷地でリユースタイヤを取り扱うことが可能になる。コンテナの複数設置や事務所の役割を担う簡易建屋の設置を行う計画もある。
本社工場では従前の廃タイヤ破砕処理を専門に行い、事業を拠点ごとに分ける体制となる。現在は月間約1000㌧のタイヤチップを製造しており、繁忙期は約1200㌧の処理を行ってきた。タイヤチップは全て製紙工場と化学工場に納入している。
今年1月には、タイヤの処理量過多の影響を受けていた破砕機のオーバーホールを行った。約500点にも上るパーツを社員のみで交換し、廃タイヤの安定的な処理を継続していく。最近では新規顧客からの処理依頼も増加傾向にあるため、可能な限り要望に応える方針だ。
現在、納入先の要望に沿うためにトレーラー車の購入も検討している。2年以内の導入を目指して各種調整を進める。3年後の新規設備導入に関しても調整を進めていき、将来を見据えた事業計画を実行する。
小橋社長は「現状では処理能力を最大限に生かした事業を行っている。廃タイヤ処理業者にとっては厳しい状況が続くが、ひたすら前向きにやっていくしかないだろう。社会奉仕の精神を常に持ち続け、処理困難物の適正処理にできる限り貢献していく考えだ」と述べている。